SIL Open Font License
フリーライセンス
SIL Open Font License (OFL) は、国際SILが自身で開発や支援を行っているUnicodeフォントに対して使用するために定義されたオープンソースライセンス[1]である。���のライセンスはフリーソフトウェア財団 (略称FSF) によってフリーソフトウェアライセンスであると認定されている[2]。
作者 | 国際SIL |
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バージョン | 1.1 |
リリース日 | 2007年2月26日 |
DFSGとの適合性 | Yes |
FSFの承認 | Yes |
OSIの承認 | Yes |
GPLとの適合性 | No |
ウェブサイト |
scripts |
特徴
編集- コピーレフトなオープンコンテントライセンスであり、その中でもGPLと両立しないライセンスとしてFSFから分類されている。その上でSILやFSFはフォント以外のコンテンツに対して適用することを推奨していない[2]。
- フォントファイルを人に渡したり、ソフトウェアに埋め込んだりする場合はライセンスの情報と著作者の情報を含める必要がある。
- 著作者より明示的な許可がない限りは、派生フォント名に元のフォントにて指定されている「予約されたフォント名」を含むことはできない。
- OFLフォントを単独で販売することは認められないが、アプリケーションに同梱する場合やフォント集など他のフォントやソフトウェアも含まれる場合は販売できる[3]。
- このライセンスが適用されたフォントには単独で販売できないという制約があるが、Hello worldのような簡易なプログラムであっても同梱することで回避できるため、FSFがフリーソフトウェアライセンスと公認するにあたり無害な制約と判断された[4]。
脚注
編集- ^ SIL Open Font Licenseの定義。scripts.sil.orgより
- ^ a b さまざまなライセンスとそれらについての解説
- ^ “OFL-FAQ Q: 1.5” (2010年9月19日). 2016年3月7日閲覧。
- ^ Bruce Byfield (2006年3月3日). “フリー・フォント・ライセンスの現状”. sourceforge.jp 2013年1月20日閲覧. "FSFのGPL Compliance EngineerであるDavid Turnerは、FSFはSIL Open Fontライセンスのこうした制約に懸念を抱いていたが、そうした懸念が霧散してしまうほど回避は容易だとさえ言う。"