Firebase 向け Google アナリティクス SDK を追加すると、Firebase コンソールの [アナリティクス] セクションや Google アナリティクス プロパティの [レポート] セクションを使用してアプリデータを確認できるようになります。Firebase コンソールのアプリレポートは、Google アナリティクスのプロパティのアプリレポートと同じです。
このページでは、アナリティクス レポートの表示方法と、各レポートで利用可能なデータについて説明します。アナリティクスとその機能(オーディエンス、コンバージョン、リマーケティングなど)の詳細については、Google アナリティクス ヘルプセンターをご覧ください。
アナリティクス レポートを使ってみる
Firebase コンソールと Google アナリティクス プロパティのアプリレポートでは、ウェブアプリとモバイルアプリのアプリ内行動やマーケティングに関する包括的な分析を確認できます。アプリのマーケティングの成果やアプリの使用状況について詳しく把握できます。また、オーディエンスの作成やサードパーティ ネットワークとの接続もレポートから直接行えるため、得られたインサイトを行動につなげることができます。
アナリティクス レポートを表示する
Firebase コンソールでレポートを表示する手順は次のとおりです。
- Firebaseコンソールに移動します。
- Firebase プロジェクトを選択します。
- 左側のナビゲーション メニューで [アナリティクス] を開きます。
- 表示するレポート([ダッシュボード]、[イベント]、[オーディエンス] など)をクリックします。
Firebase コンソールでレポートを表示した状態で [Google アナリティクスで表示] をクリックすると、Google アナリティクスのプロパティでレポートを開くことができます。
各アナリティクス レポートの詳細
次の表に、Firebase コンソールの各レポートと、Google アナリティクスのプロパティでそのレポートを確認できる場所を示します。
Firebase コンソールで 報告する |
Google アナリティクスで 報告する |
説明 |
---|---|---|
ダッシュボード | Firebase の概要 | リンク済みアプリに関するデータの概要を確認して、エンゲージメントのモニタリング、発生している収益の確認、アプリのリリースに関する成果の評価に役立てましょう。レポートの詳細 |
リアルタイム分析 | リアルタイム | 過去 30 分間(分単位)のアプリのアクティビティをモニタリングして、新しいキャンペーンやアプリの変更��トラフィックに及ぼす影響を評価できるようにします。レポートの詳細 |
イベント | イベント | 各イベントがトリガーされた回数や、アプリで各イベントをトリガーしたユーザーの数を確認できます。このデータを活用して、ユーザー エクスペリエンスを改善し、コンバージョンを増やすことができます。 レポートの詳細 |
コンバージョン | コンバージョン | 各コンバージョン イベントがトリガーされた頻度や、各コンバージョン イベントをトリガーしたユーザーの数を確認できます。 レポートの詳細 |
オーディエンス | オーディエンス | オーディエンスを作成、編集、アーカイブして、ビジネスの目的に合わせてユーザーをセグメント化します。ディメンション、指標、イベントに基づいて、どのようなセグメントも自由に作成可能です。レポートの詳細 |
カスタム定義 | [GA4] カスタム ディメンションとカスタム指標 | イベント パラメータとユーザー プロパティの値を使用して、カスタム ディメンションとカスタム指標を作成します。これにより、ユーザーに関する情報と、ユーザーによるアプリの利用状況についてレポートを作成できます。レポートの詳細 |
最新リリース | 最新リリース | アプリの普及率(アップグレードしたユーザー数など)、エンゲージメント(アプリでのユーザー行動など)、安定性(アプリのクラッシュ頻度など)といった、アプリの重要な指標に関するレポートを作成します。 レポートの詳細 |
DebugView | DebugView | Google アナリティクスで収集されるイベントやユーザー プロパティをモニタリングして、データが正しく収集されていることを確認します。レポートの詳細 |
アナリティクス データの取得元を把握する
Firebase 向け Google アナリティクス SDK は、自動収集イベントと事前定義されたユーザー プロパティを通じて、基本的なアプリ使用状況データを収集します。このデータにより、アプリの起動回数、アプリ内購入の頻度、特定の期間のアクティブ ユーザー数など、基本的なインタラクションを把握できます。
基本的なアプリ使用状況データに加えて、 推奨イベント、カスタム イベント、ユーザー プロパティを設定して、デフォルトで収集されるよりも多くのデータを収集できます。
BigQuery 内のデータをエクスポートする
アナリティクス レポートでデータを表示できるだけでなく、BigQuery にデータをエクスポートできます。BigQuery は、���規模なデータセットに対して高速クエリを実行できる Google Cloud ツールです。
すべての未加工の非サンプリング イベントを BigQuery にエクスポートし、SQL のような構文を使用してそのデータに対してクエリを実行できます。BigQuery では、データを外部ストレージにエクスポートしたり、外部データをインポートしてアナリティクス データと統合したりできます。
データを BigQuery にエクスポートすると、そのデータの所有者になり、BigQuery ACL を使用して、プロジェクトとデータセットの権限を管理できます。
データを BigQuery にエクスポートするには、Firebase プロジェクトを BigQuery にリンクする必要があります。